雑学
更新日:2017年04月27日

「少年ジャンプ」や「少年マガジン」も?漫画雑誌の紙の色がカラフルなのはどうして?

「少年ジャンプ」や「少年マガジン」も?漫画雑誌の紙の色がカラフルなのはどうして?

漫画好きにとって毎週の楽しみといえば、漫画雑誌の発売日! 週の初めは『週刊少年ジャンプ』で『ONE
PIECE』、週の半ばは『週刊少年マガジン』で『はじめの一歩』など、お気に入りの漫画の最新話をチェックするためにコンビニに立ち寄る人も多いはず。

そんな漫画雑誌ですが、コンビニに置かれているものを横から眺めてみると……あることに気が付きませんか? そう、紙の色がなぜか何色にも分かれているということ。な、なんだコレは……!?

今週号のあの漫画もそうかも! 紙の色が違う理由は、「再生」にあり!?

漫画雑誌の誌面を横からよーく見てみてください。ページによって、紙の色が淡いピンクや黄色、オレンジ、緑といったふうに色分けされています。今週号のみなさんのお気に入りのあの漫画も、よく見るとカラフルな紙が使われていませんか?

この紙、カラーページに使われている紙かと思いきや、そのほとんどはモノクロページ。それならば、白い紙だけ使えばよさそうな気がしますが、どうして漫画雑誌ではこんなにカラフルな紙が使われているのでしょうか。実は、印刷に使われている紙の種類に秘密があります。

漫画雑誌では、コスト削減や環境保護のために再生紙が使われていますが、この紙は「印刷せんか紙」と呼ばれるもの。古紙パルプ100%で生産されており、紙色も白だけでなく、黄色、ピンク、オレンジなど色が付いた紙もあります。この色の付いた印刷せんか紙が、漫画雑誌をカラフルにしている理由です。

「夢を売っているため」でもある!? 手に取ったときのワクワクのヒミツ

では、なぜそもそもカラフルなのかというと、原料となる古紙の汚れや黒ずみを目立たなくするために、あえて色を付けているからです。

印刷せんか紙は、新聞古紙や印刷所の裁断後の残りの紙などから作られますが、白い紙に再生させる際は、元の紙のインクを抜く必要があります。しかし、完全にインクを抜くのは難しいため、紙に色を付けて黒ずみなどを目立たなくさせているというわけです。

このように漫画雑誌にカラフルな紙が使われている理由の裏側には、再生紙が生まれる工程の秘密がありました。

また、その一方で、「読者を飽きさせないため」「夢を売っている少年漫画ゆえに、見た目もできるだけ鮮やかにしたい」といった編集部の意図もあるのだとか。確かに、いつの時代も手に取ったときのワクワク感がありますよね。そこまで考えているなんてすごい!

まとめ

毎週、私たちに活力を与えてくれる、たくさんの漫画雑誌。私たちの手元に届くまでに、このような工夫があることを知ると、大好きな漫画のストーリーや登場人物のセリフがより熱く伝わってくる気がしませんか? 漫画雑誌のカラフルな紙も、その紙が生まれる工程も、人気漫画になくてはならない大事な要素なのかもしれませんね。

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