雑学
更新日:2018年06月07日

空気中の汚れが見える!?まるでサッカーボール!?羽根なし扇風機の進化がスゴイ

空気中の汚れが見える!?まるでサッカーボール!?羽根なし扇風機の進化がスゴイ

送風だけじゃない、花粉や有毒なガスを「見える化」する機能も!

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  • 引用元:ダイソン

    https://www.dyson.co.jp/fans-and-heaters/purifiers/dyson-pure-cool/features.aspx

大ヒット商品となった、羽根なし扇風機。その先駆けは、掃除機でも有名なメーカーDyson(ダイソン)が2009年に発売した「Air Multiplier(エアマルチプライアー)」でした。

そもそも羽根がないのにどうやって風を出すのか、長年不思議に思っていた人も多いと思いますが、実は羽根はない訳ではなく、隠れています。風が出る輪の下、胴体部分の中で羽根が回転し、空気を上の輪へと送ります。そしてその輪にはわずかな隙間が空いており、そこから空気が放出され、風が生み出されるのです。

この見事に計算された空気の流れは、動画で観てみると分かりやすいです。

放出される風はわずかですが、そこで生まれる気圧の差により、周りの空気が風に巻き込まれます。そしていつしか、大きな風に。あのデザインは、空気の性質を最大限に利用したものなのです。

それだけでも革命的だったのに、このシリーズは進化が止まりません。2018年4月に発売された最新モデル「Dyson Pure Cool」では、空気をキレイにする機能を強化。空気を取り込む胴体部分にフィルターを入れ、花粉やバクテリア、有害ガスをカットできるなど、もはや扇風機なのか空気清浄機なのか分からなくなるほどの高性能ぶりです。

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  • 引用元:パナソニック

    https://panasonic.jp/fan/q/products/bp25z.html

中でもスゴいのは、そのフィルターです。なんと長さ9メートルもある繊維を200回以上折って、あの胴体に詰め込んでいるのだとか。「どんなに大きい紙でも8回しか折れない」といったトリビアを聞いたことがある人もいると思いますが、いくら繊維といっても200回も折れる技術に驚きです。

さらに、運転中は空気中のカビや花粉などを検知して、本体の液晶パネルや連携したスマホアプリに空気の状況を表示する機能も。どのくらい空気が汚れているかを、汚れのジャンルごとに「見える化」してしまうのです。ただ涼むだけでなく清潔な風を感じられる、至れり尽くせりなスーパー家電です。

扇風機の「理想」を追求したら、ボールになった!?

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  • 引用元:パナソニック

    https://panasonic.jp/fan/q/products/bp25z.html

ほかにも、急速に進化する羽根なし扇風機があります。その一つがパナソニックの「創風機Q」。2015年に最初のモデルが発売されたこの商品はサッカーボールのような見た目が特徴ですが、決してオシャレさを優先して作られた訳ではありません。風を効率よく生み出すため、「流体力学」という法則を研究し尽くして生まれたデザインなのです。風を送るベストな形を追求したら、こうなったということですね。

さらに、球体ですから360度どの方向に風を送るのも自由自在。加えて面白いのが、扇風機に付けられた「心地よいリズムで風を送る機能」です。なんと、長野県の高原で実際に吹く風を計測し、自然のように気持ちの良い風のリズムや強弱をデータで分析したようです。作り手たちの風への追求が生んだ、新感覚の扇風機といえるでしょう。

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  • 引用元:パナソニック

    https://panasonic.jp/fan/q/products/bp25z.html

まず吸気口から吸い込んだ空気は、中にあるターボファンなどで勢いを増し、噴出されます。その際、誘引気流という他の空気を呼び込む構造で、吹き出し口から1メートルほど離れただけで、風量が7倍ほどに上がるのだとか。一般的な送風機は気流が外に散らばってしまいがちですが、この構造により直線的でパワフルなジェット気流を実現できるのです。

まとめ

数年前までは 風を「送るだけ」だった扇風機。誰がここまで進化すると想像したでしょうか。一見ありふれたものも、工夫次第でまだまだ便利に変化させられるということ。羽根なし扇風機のように、あなたのアイデア次第で未来のヒット商品を生むことができるかもしれませんよ!

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