記事サムネイル
手仕事に唸る

ガムテープがまるでアート作品に! 警備員が生み出したガムテープ文字「修悦体」とは

お気に入りに追加

更新日:2018年06月07日

    ポスターなどの文字を見ると、同じ「あ」でも、筆で書いたような字やかわいい丸文字など、字のスタイルはいろいろです。これは「フォント」や「書体」と呼ばれ、「ゴシック体」や「明朝体」などさまざまな種類があります。

     

    そんなフォントの中に「修悦体」と呼ばれるものがあります。「修悦」とは、このフォントの作者・佐藤修悦さんの名前なのですが、彼の正体は、なんと駅の警備員。どうして警備員がフォントを作ったのでしょう? そこには面白いストーリーがあるのです。
     

    巨大な駅に掲げられた案内板。その「文字」がみるみる話題に!


     C052_01.jpg
    引用元:ガムテープ製の案内表示
    https://www.youtube.com/watch?v=YNB4hmo6yJk

     

    「修悦体」は2004年ごろに誕生して有名になりました。きっかけは、東京にあるJR新宿駅に掲げられた案内板です。

     

    新宿駅といえば、「世界一のターミナル駅」と言われるほど利用者の多いマンモス駅。常に人が多く、工事などで普段の通路が使えなくなると、混乱が起きてしまいがちな場所です。そこで、通路を探して迷っているお客さんを誘導する人が必要でした。実は、佐藤修悦さんはその一人だったのです。

     

    警備会社のスタッフとして誘導をしていた佐藤さんは、何人もの人に道を聞かれ、大変な思いをしていました。何より、迷路のような巨大な新宿駅の通路を「言葉」だけで説明するのは大変なこと。そこで、彼は自作で案内板を作ります。実はこのとき、修悦体が誕生したのです。

     

    引用:youtube

    https://www.youtube.com/watch?v=EvzcdH_1J_s
     

     

    佐藤さんは、通路を示す矢印とともに、少し丸みを帯びた独特のフォントで「東口」などの文字を書きました。しかもこの文字は、ガムテープで作ったというから驚きです。看板の文字をよくよく見てみると、ガムテープを切り貼りした様子が分かります。

     
    C052_02.jpg

    引用元:ガムテープ製の案内表示
    https://www.youtube.com/watch?v=YNB4hmo6yJk

     

    その案内板が掲示されて少したつと、この妙に印象に残る「不思議な文字」を見た人々がネットに写真などを掲載。すぐに話題になります。

     

    ポイントは、ユニークな形ながら、何と書いてあるか見た瞬間に分かること。デザインとして面白いだけでなく、案内の文字として優れていたことも話題の理由でした。

     

    不思議なデザインの修悦体。独特の丸みを生み出す技ありアイデアとは?

    引用:youtube

    https://www.youtube.com/watch?v=cJRHB9UkXvM
     

     

    本当なら、警備員が勝手に案内板を作ってはいけません。しかし、JR新宿駅の職員は「これはいい」と、佐藤さんに案内板作成の継続をお願いしたそうです。

     

    修悦体はその後も話題となり、佐藤さんが同じく東京の日暮里駅の工事現場に移った際も、案内板を作成します。さらに、あまりに有名になったことから、なんと修悦体に関する本、『ガムテープで文字を書こう』(著・佐藤修悦、世界文化社)も出版。警備員の佐藤さんが、一気に「文字のデザイナー」として有名になったのでした。

     

    それにしても、面白いのは修悦体の作り方です。先述したように、文字はガムテープで作っていましたが、一体どうするのでしょう。作り方を動画とともに見てみましょう。

     

    ※以下、引用元:世界文化社メディアプロモーション部


    https://www.youtube.com/watch?v=pdbpC3kumVI
     

     

     C052_03.jpg
     

    まず、ガムテープを板に縦と横の方向で張り巡らすことから始まります。

     

     C052_04.jpg
     

     C052_05.png
     

    そして、文字として使わない部分のガムテープを切り取るのです。こうすると、次第に文字の形が浮かんできます。

     

    C052_06.png

     

    仕上げに、文字の外側の角を丸く切り取り、あの独特な丸みをつけます。さらに、外側の角で切り取ったガムテープを、そのまま同じ角の内側に貼り付け、内側も丸くします。

     
    C052_07.png

     

    このような“ちょっとした工夫”によって、見たことがなく、かつパッと読める文字デザインが生まれているのです。

     

    ●まとめ


    都内を中心にじわじわと知られつつある修悦体。今もどこかの駅で見つけられるかもしれませんので、ぜひ駅の案内板をチェックしてみてくださいね。

     

    デザイナーではない佐藤さんですが、ちょっとしたひらめきで世の中に愛され、必要とされるものを発明した人物といえます。どんな人でも、わずかな努力で人の生活を便利にできる。修悦体はそんなモノづくりのアイデアと夢が詰まった文字だといえそうです。
     

コメント

コメントを投稿する

簡単登録!

会員になってお役立ち情報をGETしよう!! ものコレとは

関連記事

手仕事に唸るTOPへ

特集から探す

削除したコメントは元に戻せません。
コメントを削除しますか?

簡単登録!

会員になってお役立ち情報をGETしよう!!

ログイン

無料会員登録

ものコレとは

こちらの機能をご利用いただくには、
ログイン または 会員登録をしてください。

「Webで完結 スピード応募」とは?

UTエイムが独自に開発した、Web上でいますぐ行うことができる適性診断です。

■「Webで完結 スピード応募」を受けると?
  • ・24時間いますぐその場で受けられて
  • ・面談に行く前に合格可能性を確認できて
  • ・終了後にその場で面談予約も行える※
  • ※合格した方のみの機能です。

まだ「自分と合うかな?」と思っている方でも、ぜひお気軽に、まずは適性診断を受けてみてください!