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話たくなる雑学

同じ形ではダメ? サッカーボールが五角形と六角形でできているワケ

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更新日:2018年04月24日

    2018年FIFAワールドカップが目前となり、サッカー熱が高まるこの時期。夜ふかしして試合を観るあのワクワク感は、まさに4年に一度の楽しみですよね!

     

    サッカーといえば、ほとんどの人は白黒のボールを連想すると思いますが、よーく思い出してみるとボールの表面って、五角形と六角形が混ざっていますよね。どうしてわざわざ2つの形を組み合わせているのでしょう? そのヒミツは、実はあの有名な数学者と関係があったんです!



    球じゃないけどほとんど球? 32面体のヒミツ
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    誰もが知る白黒のサッカーボールですが、そこに至るまでには長ーい歴史があることをご存じですか? はるか昔、まだサッカーが始まったころは、なんと今のようなボールではなく、牛や豚の膀胱をボール代わりに使っていたといいます。

     

    その後、今のように革を使ったボールへと切り替わり、1960年代ごろから私たちの知る白黒のボールが使われます。ただ、注目すべきは色よりも形。表面は、正五角形と正六角形の組み合わせになっていますよね。数えてみると正五角形は12個、正六角形が20個あるので、32面体となります。

     

    実はこの正五角形と正六角形を使った32面体は、古代ギリシャの数学者アルキメデスが考えたといわれます。アルキメデスといえば、自分がお風呂に入ったときにお湯があふれたことをヒントに、ニセモノの王冠を見破る方法=アルキメデスの原理を発見したあの有名な数学者ですが、32面体をサッカーボールに採用している裏には大きな理由があるのです。

     

    サッカーは、ボールが常に地面を転がったり跳ねたりします。もしボールがデコボコだったらどうなるでしょうか。選手の予測できないメチャメチャな動きをしてしまいますよね。実際、ラグビーのボールは細長くなっていますが、そのためにバウンドする方向が予測できません。

     

    その点、サッカーボールの32面体は立体でありながら、32の面が効率よく並ぶことで球状に近い形を実現でき、ボールの転がり方やバウンドの方向を安定させることができます。言い換えれば、選手の予測通りの動きをしやすくなるんですね。これが重要。もし予測できない動きをするボールだと、サッカーをやる人は楽しさを感じず、ここまで人気が出なかったかもしれません。

     

    ちなみに、正五角形のみ、もしくは正六角形のみを組み合わせただけでは、このような球状に近い形は生まれません。なぜなら、大きさ・形が同じ正多角形だけでは正20面体までしか作ることができないからです。これではゴツゴツしたボールになってしまいますよね。そこで、より多くの面を作り、球状に近くできる32面体が選ばれているのです。

     

     

    まっすぐ飛ぶボールを作るのは、簡単なことではない!
    C032_02.jpg

    もう少しサッカーボールの秘密を解き明かしましょう。サッカーボールは、選手がキックして飛ばします。でももし、ボールの形やバランスが悪ければ、キックの力が均等に伝わらず、変な方向に飛ぶかもしれません。

     

    でも、32面体のサッカーボールはいくつもの面でできているので、きちんとキックすれば足がボールの面をとらえ、まっすぐ飛びやすくなりますよね。1枚の皮から作る球ではなく、あえて多面体を採用しているのはこの「扱いやすさ」が関係していそうです。

     

    しかし、まっすぐ力が伝わるにはバランスが大事。ボールのどの方向も均等の重みや構造でなければいけません。その点、サッカーボールは正五角形と正六角形を組み合わせているため、球の構造はどの角度から見ても差がありません。正五角形と正六角形を組み合わせた32面体を使っているのには、そういう理由があったんですね。

     

    しかし、これは2000年前半ごろまでの話。今はさらに技術が発達し、正五角形と正六角形を使わないボールが増えました。最近では6つの大きな革を組み合わせたボールや、表面をあえてザラザラにして、雨が降っても滑らないようにしたボールなどが取り入れられています。今後、より球状に近いボールを作る技術が生まれれば、私たちが見たことのない未来のサッカーボールが生まれるかもしれません。

     

    まとめ

    サッカーの神様・ペレは、「ボールは丸いことを理解しろ」という名言を残しています。これは「サッカーボールは丸く、どちらに転がるか分からない。だからこそ、コントロールする技術を身に付けろ」という意味を持つ言葉ですが、そんなサッカーの奥深さの裏側には、サッカーボールをより球状に近づけようとする人間の努力があるのです。

     

    普段あまり注目しないサッカーボールですが、実はそこに数多くの工夫が込められています。そして、その工夫がサッカーをする人や観る人の楽しさを生んでいます。サッカーが盛り上がる2018年、1個のボールづくりに込められた想いやアイデアを感じながら試合を観るといっそう楽しめるはずですよ!

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