工場の仕事図鑑
更新日:2023年02月02日

組立作業とは?仕事内容や働く魅力を徹底解説

組立作業とは?仕事内容や働く魅力を徹底解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「組立作業の仕事内容を知りたい」
「未経験でも組立作業の仕事ってできるの?」
など、組立作業について疑問を持っている方も多いでしょう。

組立作業は常に一定の求人募集があり、未経験でも採用されやすいことから人気のある仕事です。

今回は、組立作業の仕事内容や組立作業の魅力、将来性などを解説します。この記事を読めば、組立作業について理解が深まり、自分に合った組立作業の仕事を見つけることができます。

1.組立作業とは

一般的に組立作業は、組立図面を見ながら組み立てて完成させる仕事です。大きなものから小さなものまであり、部品や完成品のサイズによって違っていても、やることとしては同じような内容です。

組立作業を必要としている職種は多彩で、大掛かりなものから私たちの生活に欠かせないものまであり、多くの業界や業種で必要な作業とされています。

ここからは、どのような業界・業種に組立作業が関わっているのか紹介します。

1-1.組立作業の仕事内容

組立作業の仕事内容としては、大量生産している商品などはレーン作業になっていて、ベルトコンベアから流れてくる部材を一つひとつ組み立てていきます。

ベルトコンベアは止まることなく動き続けるので集中力は必要ですが、一人ひとりに割り当てる作業自体は簡単なものが多く、流れ作業でも問題なくこなすことができます。

ここではそれぞれの組立作業についてご紹介します。

1-1-1.機械の組立作業

自動車や家電製品などの電子機械を組み立てますが、業務内容は工場によってさまざまです。

例として自動車の組立作業を挙げると、多くの作業員がベルトコンベアの前に立ち、それぞれが自分に割り当てられた部材を組み立てていきます。それらを最終的に組み合わせることで自動車が完成します。

1-1-2.電子部品の組立作業

電子部品の組立作業は基本的にライン作業です。ベルトコンベアで流れてくる基盤にネジやはんだで部品を取り付けていきます。

自動車のような大きな部品を扱うわけではないため、力に自信のない人でも作業できます。また、電子機械と違い細かい作業や軽作業が含まれるため、手先が器用な方に向いているでしょう。

1-1-3.プラスチック製品の組立作業

機械部品や食品容器、日用雑貨で使われているプラスチック製品の組立てをおこないます。型取りをしてカッターで切り取ったり、ウレタンシートを貼ったりします。

プラスチック製品を扱う組立作業は軽くて単純な作業のものが多いのが特徴的です。そのため、力に自信のない女性でも作業しやすい仕事です。

1-1-4.おもちゃの組立作業

おもちゃの製造はほとんどの工程が手作業のため、ライン作業が一般的です。電動ドライバーでパーツを組み合わせたり、接着剤を用いて接着したりします。

小さな製品を扱うため、細かい作業が得意な人や手先が器用な人に向いているでしょう。

1-1-5.その他の組立作業

上記でご紹介したもの以外にも、箱や封筒、医療製品、スポーツ用品の組み立てなど、組立作業の仕事は数多くあります。

1-2.組立作業が多い製造業

組立作業は主に製造業の作業が多いですが、製造業といっても数多くの業種があり、組立作業にもさまざまな種類があります。主な製造業の例としては以下が挙げられます。

<製造業種例>

  • 車などの輸送用機械器具製造業
  • パンや弁当、畜産・水産食品などを扱う食料品製造業
  • 木材・木製品製造業
  • プラスチック製品製造業
  • 電子部品・デバイス・電子回線製造業
  • 情報通信機械器具製造業
  • 繊維工業

上記に挙げた業種はごく一部です。他にも数多くの業種があることから、自分の興味があるものに携わっていくことも可能になります。

このように、働き手の好みや興味で業種を選択することができるといったメリットもあります。

2.組立作業の魅力

ここまでは組立作業の大まかな内容について紹介しましたが、一定の作業ではつまらないと考える人もいると思います。しかし組立作業にはさまざまな魅力があります。

ここからは、組立作業は作業員にとってどのような魅力があるのかを紹介していきます。

2-1.モノづくりの楽しさを味わえる

まずもっともわかりやすい魅力としてはモノづくりの楽しさを味わえるという点です。

一般的な会社でよくある結果が数字でしか見えない仕事ではなく、結果がそのまま形になって現れるので、自分が作ったことを実感することができます。

自分で作ったことを実感することでこれから先のやる気にもつながり、知人や友人に自慢をすることもできます。また、自分の興味がある分野の組立作業であれば、さらに完成したときの達成感は増すことでしょう。

2-2.初心者でも作業ができる

基本的に組立作業には特殊なスキルが不要な場合が多く、初心者でも手順さえ覚えることができれば取り組むことができます。最初のうちは工程を覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、ある程度慣れてくると、どのような工程で作られたどのような部材なのかなどを考える余裕が出てくるでしょう。

考えながら仕事に取り組んでいくことができれば、初心者で右も左もわからなかった人であっても、組立作業を通して機械の仕組みを知ることができます。

2-3.年齢や性別問わず活躍できる

組立作業で扱う製品は工場によってさまざまです。また求められる能力も多岐にわたるため、年齢や性別問わず、何歳からでも活躍することができます。自分に合った組立作業の仕事を見つけることができるのは大きな魅力でしょう。

2-4.資格取得でキャリアアップ

組立作業は、初心者であっても取り組むことができる作業ではありますが、資格を取得することでキャリアアップが可能です。

組立作業のキャリアアップにおすすめの資格は、下記があります。

  • 電気機器組立て技能士
  • 足場の組立て等作業主任者
  • 木造建築物の組立て等作業主任者
  • 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者
  • 型枠支保工組立作業主任者
  • 鉄筋施工技能士
  • 自転車技士
  • パソコン整備士

上記で紹介した資格を取得することで、組立作業としてのキャリアアップだけでなく、給与のアップにもつながってきます。

3.組立作業は難しい?大変?

上記で組立作業の魅力をご紹介しましたが、組立作業にも大変な側面はあります。ここではその大変さを具体的にご紹介します。

3-1.効率性と正確性が求められる

組立作業は流れ作業のため、効率性と正確性が求められます。ベルトコンベアは常に動いているため、自分が遅れると後ろの人に迷惑をかけてしまうというプレッシャーがある点は組立作業の仕事において大変だと感じやすいポイントとなるでしょう。

3-2.立ち仕事や力仕事がある

組立作業は基本的に立ちっぱなしのため体力的に辛いと感じることが多く、足や腰に負担がかかり、腰痛やむくみに悩まされる人もいます。

しかし、工場によっては検品作業など座ってできる仕事もあるため、体力に自信のない人は面接や就業時に相談するようにしましょう。

また、なかには重い部品を扱う工場もあります。特に機械組立では力が必要となることも多いため、何を扱うのか事前に確認すると安心です。

4.女性が活躍できる組立作業の魅力とは?

製造工場が女性を採用するメリットとして、細かい作業や、ミスがないように細かな部分に気付きやすいことや、効率よく組立作業を実施することから積極的に女性を採用しています。

ここでは製造工場で女性が働きやすい魅力について紹介します。

4-1.残業が少ないのでプライベートが確保しやすい

製造業は残業が少ないことが多く、定時に退社を基本とする工場もあります。

そのため、趣味の時間を充実させることも可能ですので、仕事とプライベートを両立させたい女性には魅力的です。

4-2.人間関係に悩まない環境

製造工場のラインの仕事は、一人でもくもくと作業をしますので、人間関係に悩むことは少ないでしょう。

仕事を覚えるまでは先輩とのコミュニケーションがありますが、覚えてしまえば会話をすることもほとんどなくなる可能性もあります。

人間関係に悩まされた経験がある女性の方や、目の前の仕事をもくもくとこなしたい女性にとっては、働きやすい環境といえるでしょう。

4-3.力のない女性でも活躍できる半導体製造や電子部品開発メーカーでの組立作業

半導体は、名前だけは耳にしたことがあっても実際にどのようなものかを答えられる人は多くありません。

半導体は、テレビやエアコンなどの私たちの生活に欠かせない電化製品に使われている部品で、精密機械の心臓部にあたる部品になっています。

そのため、半導体の組立作業には細かな作業が要求される場面が多く、男性よりも女性向きの仕事といわれることもあるようです。

■半導体の組立作業の人気が高い理由■

    ・クリーンルームの中でおこなう仕事なので汚れない

    ・力仕事ではない

    ・電子機器組立て技能士など資格取得を目指せる

主な内容としては、半導体に使われるチップを固定していく作業になりますが、作業中に手を汚すことなく体力を必要としない点や、続けるうちに資格の取得を目指せることから女性人気の高い職種になっています。

4-4.女性が活躍できる

力仕事などでは男性が活躍していることが多いですが、組立作業のなかには女性にとって身近な日用雑貨などの製造業も多くあり、業種によっては女性の多い職場もあるので安心して働くことができます。

また、組立作業は一般的に衣類や手が汚れてしまうイメージですが、プラスチックの加工などもあり、手を汚すことなくプラモデル感覚で組み立てることができる製品もあります。

■工場の組立の仕事が女性におすすめの理由

    ・製造工場では女性を積極的に採用している

    ・プライベートを確保しやすい

    ・人間関係に悩まない仕事

    ・組立作業は、力がない女性に人気の求人

5.人気の高い組立作業

数多くある組立作業の中でも特に人気の高い組立作業があります。男性であれば自動車の組立て作業や住宅組立作業、女性であれば電子部品開発などに人気があります。

ここでは人気の高い組立作業について紹介するとともに、なぜ人気が高いのかを紹介していきます。

5-1.車好きにはたまらなく求人数も多い自動車製造での組立作業

実際の自動車製造の組立作業では、ベルトコンベアから流れてくる車などの母体となる部品に、細かな部品を組み合わせて、ボルトやナットで締め付けて車を完成させていきます。

一人ひとりの作業自体は1分で終わるような簡単な作業だけではなく、10分以上かかる大掛かりな作業もありますが、自分に割り当てられた作業を確実にこなしていく必要があります。

ここまで聞いていると簡単な作業と難しい作業があるように思いますが、基本的に流れ作業でできるような工程が多く、1人で作るのではなく全員で1台の自動車を組み上げていくことになります。

■自動車製造での組立作業の人気が高い理由

    ・車好きな人にはたまらない職場

    ・車に詳しくなれる

    ・求人募集が多い

以上のような理由が、自動車の組立作業が人気の理由です。車が好きな人にとっては趣味と実益を兼ねた職種となっています。

5-2.人が生活する空間作りに関わる住宅建材の組立作業

住宅建材や家具製造での組立作業も人気の高い職種です。住宅建材や家具製造の組立は、住宅に使われるアルミサッシの枠組みや建材などを組み立てていきます。

また、大きなものであれば住宅の屋根や外壁の下地を取り付ける作業となり、精密機器のように手先の器用さよりも、安全に作業するための知識と技術が重要な職種となります。人が住む住宅だからこそ安全性を考えた高い意識が必要になってきます。

■住宅建材の組立作業の人気が高い理由

    ・人が住む空間作りに関われる

    ・DIYの延長線として挑戦しやすい

    ・木造建築物の組立て等作業主任者など資格取得を目指せる

上記のように、住宅建材や家具製造では住宅を組み上げるという大きな業務に携われるだけでなく、作業を続けて知識を身につけることで、DIYに活用することもできると人気があります。

また、作業を続けていくことで建築関係の資格を取得できる点も人気の理由となっています。

6.組立作業に向いている人・向かない人

ここまでで組立作業とはどのような作業なのか理解できたと思いますが、どんな仕事であっても向き・不向きはあります。

簡単であり人気の仕事だからと考えて仕事を始めても、向いていなければつらい仕事になってしまいます。 ここでは組立作業に向いている人と向いていない人の特徴について説明します。

6-1.組立作業に向いている人

組立作業に向いている人の主な特徴は、以下が挙げられます。

  • 集中力がある人
  • 根気がある人
  • 冷静な判断力を持つ人
  • 単純作業が苦にならない人
  • モノづくりが好きな人
  • 手先が器用な人
  • 体力がある人

組立作業はベルトコンベアから部品が流れてきますので、集中力を持って作業をする必要があります。同じことの繰り返し作業になるため、単純作業を繰り返していてもつらいと感じない人や、根気を持って作業ができる人が向いているといえるでしょう。

また、基本的にはモノづくりになりますので、モノづくりが好きでなければ続けていくのは難しい職種です。

また、器用さも求められるため、手先が器用な人にも向いている職種になっています。他にも工場での勤務は交代制の場合も多く、夜勤で働くことがあるので、体力も必要となります。

6-2.組立作業に向かない人

以下のような特徴の人は組立作業に向かないといえます。

  • 落ち着きのない人
  • おしゃべりな人
  • 大雑把な性格の人
  • マイペースな人
  • 体が弱い人

組立作業ではベルトコンベアは止まることがないため、おしゃべりが好きで途中で手が止まるような人や、マイペースな人には向いていないでしょう。流れ作業の中で冷静な判断が必要となるため、落ち着きのない人も向いていません。

また、細かい作業が多くなるので、大雑把な性格の人にも向いていない職種といえます。

7.組立作業の将来性

組立作業はさまざまな分野で自動化が進んでいます。その背景の1つとして、組立作業をおこなう製造業という職種は人材不足が課題となっている点もあります。

その人材不足を補う取り組みとしてロボットなどの機械を導入する工場が多いです。 しかし、自動化ができていない組立の工程が多い工場では、求人募集を出しているところもあります。

また、機械による自動化をおこなうことで「機械を操作する人材」や「機械を整備・チェックする人材」も必要になってきます。

任せられる部分は機械に作業をしてもらい、機械ができない作業を人間がおこなうことによって業務の効率化にもつながります。

8.組立作業に応募する際の志望動機例

ここでは、組立作業の仕事に応募した際に、面談で答える志望動機の例を紹介します。

<20代男性/前職:和菓子屋アルバイト>

    以前は和菓子屋で、和菓子の盛り付けのアルバイトをしておりました。和菓子の盛り付けのアルバイトでは「手先の器用さ」、「同じ作業の繰り返し」を求められる仕事ですが、仕事を続けていくうちに、そのような仕事が自分の性格に向いているとわかりました。

    また、自分が手がけたものが店舗で陳列されているのを見かけると、充実感もありました。

    製品の組立作業ということもあり、コツコツ丁寧にする自分の性格を活かすことができると考え、応募いたしました。また、自動車は昔から好きで自動車の組み立て方を学びたく、ぜひお仕事させていただきたいと思っております。

    学生時代には野球とサッカーをしておりましたので、体力には自信があり、立ち仕事や荷物の持ち運びなど問題なくこなせます。長期勤務希望です。宜しくお願いいたします。

<40代女性/主婦>

    私は小さな頃からビーズ遊びやプラモデルなどが好きで、1人でコツコツと作っていき完成したときの充実感がとても好きでした。

    半導体を扱うお仕事は未経験ですが、仕事内容がコツコツと単純作業をこなしていくとのことでしたので、自分のコツコツと集中して作業できる性格を活かすことができると感じ応募いたしました。

    少しでも早くお役に立てるようがんばりたいと考えておりますので、宜しくお願いいたします。

組立作業の面接で志望動機を話すときには、コツコツと作業することが好きなことや、体力には自信があることなど具体的に話すようにしましょう。

また、似たような職務経験や趣味がある場合は、その部分をアピールすると良いでしょう。

9.まとめ

組立作業は、工場勤務の中でも特にスキルを要求するような仕事ではなく、単純な作業がほとんどです。しかし、続けることで自分のスキルを高められる職種になっています。

また、夜勤もあるため体力的につらい部分もありますが、その分給与や福利厚生がしっかりとしている職種もあるので、自分の趣味や経験を活かしやすい職種です。

今から工場の組立作業のお仕事を探すなら、自分の興味や性格を考えて自分に合った職種を探すようにしましょう。

UTグループでは、製造業界で一緒に働く仲間を募集しています。高卒や大学中退された方でも、やる気がある方を積極的に採用しています。

充実した研修制度もありますし、全く知識がなくても大丈夫です。先輩社員もいるので、仕事中わからなくなってもすぐに相談できます!

とはいえ、製造での勤務が初めての人にとって「生活は安定するのか?」「実際どのような仕事をするのか?」「社宅ってどんな感じなのか?」と疑問をお持ちの方も多いはず。

まずは「応募」していただき、面接まで進んでいただければ、どのような感じで働くのかなど詳しくお伝えします!皆さんから質問にお答えいたしますので、まずは「応募」してみてください。

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