中卒の方向けのお仕事
更新日:2023年10月20日

中卒は正社員になれないの?正社員になる方法や目指しやすい職種、なれる方の特徴を解説

中卒は正社員になれないの?正社員になる方法や目指しやすい職種、なれる方の特徴を解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「中卒は正社員になれない?」
「中卒でも正社員になれる仕事を知りたい」
など、中卒が正社員になれないのか、なれるのかに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

中卒は高卒以上よりも転職市場で不利といわれることもありますが、人材不足の業界や人柄で採用する企業もあるため、正社員として働ける道は少なくありません。

今回は、中卒は正社員になれないのか、中卒でも正社員になりやすい企業などを解説します。この記事を読めば、中卒が正社員になれるかどうかがよくわかり、転職活動の参考にできます。

1.中卒は正社員になれないって本当?

中卒で正社員になることは、大卒や高卒の方と比べると簡単ではないでしょう。ただ、決して無理な話ではなく、諦めてしまう必要はありません。

ハローワークや求人広告誌だけでなく、転職サイトや転職エージェントといったサービスを利用することで、自分では今まで見つけられなかった就職先が見つかることもあります。

また、いきなり正社員を目指さなくても、アルバイトから正社員を目指すことも可能です。

2.中卒から正社員になるには?

中卒から正社員を目指すことは簡単ではないかもしれませんが、決して不可能ではありません。ここでは、中卒から正社員を目指せる6つの方法について紹介します。

2-1.アルバイトから正社員を目指す

中卒が正社員になる方法として定番なのが、アルバイトから正社員を目指す方法です。「正社員登用あり」と書かれている求人であれば、中卒の方でも勤務期間や採用試験に合格するなどの条件を満たすことで正社員になれる可能性が十分にあります。

ただし、「正社員登用制度がある=誰でも正社員になれる」というわけではありません。面接時には、学歴に関係なく正社員を目指せるのかどうかを確認しておきましょう。

2-2.知り合いや友達の会社に紹介してもらう

知人や友達が働いている会社に新しい人材を紹介する制度があれば、紹介してもらうことで正社員になれる可能性があります。

すでに自分の人となりを知っている間柄であれば、自分の良いところを事前に会社に紹介してくれるため、正社員採用される可能性が高まるでしょう。

紹介制度がなかったとしても、一般的な「紹介」として採用される場合もあります。知り合いに、求人募集があれば自分を紹介してもらえないか、一度聞いてみると良いでしょう。

2-3.高校卒業認定資格を取る

高卒と同等の能力があることを証明できれば、選考で評価される可能性が高まるでしょう。すでに中学卒業から年月が経過した方が利用できる方法として「高校卒業認定資格」があります。

高校卒業認定資格は、高校卒業と同じ程度の学力があることを証明する国家資格のことです。さまざまな理由で高等学校を卒業できなかった方の学習成果を適切に評価する資格であり、合格者は「高等学校の卒業者と同等以上の学力がある」と認定されます。

高卒認定試験の合格には必修の8~10科目合格が条件です。ただし、1回の試験で全科目合格する必要はありません。合格した科目に有効期限はなく、次回以降の試験では不合格科目のみ受験します。

2-4.資格を取得して就職を有利に進める

資格を取得することで評価を高めるのも有効です。すでにアルバイトとして働いている会社に関連する資格を取得すれば、正社員登用制度で正社員を狙える可能性も高まります。

また、これから狙う業界で活躍できる資格を取得すれば、転職市場でも高く評価されるでしょう。

ただし、資格によっては受験要件として最終学歴が高卒や大卒といった制限が設けられていることもあるため、事前に確認しておきましょう。

中卒で取得を目指せる資格については以下の記事でも解説しています。

2-5.学歴不問の求人に応募する

中卒から正社員を狙う方法として、「学歴不問」の企業の求人に応募する方法も有力です。

人材が不足している企業や、人柄を重視して採用を決めている企業では、中卒でも正社員になれる場合があります。正社員登用制度と異なり、正社員としてすぐに働き始められる点がメリットです。

ただし、学歴不問の企業でも、面接の際に「なぜ中卒なのか」という質問を受ける可能性があります。正直に高校に行かなかった理由を答えれば問題ありませんが、質問を受ける可能性があることを頭に入れておきましょう。

2-6.大量募集の求人に応募する

求人のなかには、数十人単位で大量に採用する人材を探しているケースがあります。大量募集しているのはその会社が人材不足になっていることを意味しており、能力や熱意があれば採用されやすいです。

ただし、「採用されやすそうだから」という理由で応募すると、仕事が自分に合わずに早期退職につながる可能性もあります。

「採用されたらどのような部署に配属されるのか」「なぜ大量に人材を募集しているのか」について、事前に確認したうえで応募するようにしましょう。

3.中卒から正社員になれる方の特徴

一般的には、高卒や大卒のほうが就職・転職に有利ですが、なかには中卒でも正社員として問題なく採用される方もいます。では、どのような方が正社員に採用されやすいのでしょうか。ここでは中卒から正社員に採用されやすい方の特徴を解説します。

3-1.基本的なビジネスマナーが身についている

中卒でも、基本的なビジネスマナーが身についている方は採用されやすい傾向があるでしょう。

挨拶はもちろん、尊敬語と謙譲語の使い分けなどといった、相手に失礼な印象を与えない言葉遣いや身だしなみなど、社会人として当たり前とされるマナーが自分にはできているか、あらためて振り返ってみましょう。

万が一、面接でマナー違反を指摘されたとしても諦める必要はありません。まだビジネスマナーが身についていなかったとしても、今から身につけようとする気持ちがある方は採用される可能性が残っているといえるでしょう。

ビジネスマナーについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

3-2.書類選考や面接対策をしっかりおこなっている

中卒であろうとなかろうと、書類選考や面接対策をすることは非常に重要です。

何も対策をしていないと、書類の内容が薄くなって書類選考を通過できません。面接まで進んだとしても、志望動機や自己PR、長所・短所といった重要な質問に答えられず、不採用になってしまう可能性もあります。

反対に、履歴書や職務経歴書をしっかり準備している方や、面接の内容を想定して何度も繰り返し練習できる方であれば、採用される可能性がぐっと高まります。

3-3.転職のプロからアドバイスをもらっている

自分だけで転職・就職活動を進めようと思っても、「何から始めれば良いのか」「自分にはどのような仕事が合っているのか」「採用されるためには何を準備したら良いのか」といったことがわからない場合もあります。

また、書類などを作っても「これで合っているのか」と不安になることもあるでしょう。
そのようなときは1人で悩まず、転職のプロにアドバイスをもらうことで転職活動をスムーズに進められます

JOBPALでは求人が掲載された企業の情報に精通したキャリアパートナーが、転職活動の進め方や企業ごとの特徴を紹介しています。転職のプロに相談してみたい方は、以下のリンクから面談に応募してみてください。

4.中卒から正社員を目指しやすい職種

ここからは、中卒からでも正社員を目指しやすい職種について紹介します。

4-1.一般事務職

一般事務職はパソコンを使った事務処理が主な仕事であり、未経験歓迎の求人も多く見受けられます。

パソコンや簿記・経理に関する基礎知識があれば、中卒でも採用される可能性は十分にあるでしょう。「日商簿記」「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」の資格を取得しておくと良いアピール材料になります。

4-2.営業職

営業職は、新規顧客開拓を目指して飛び込み営業をおこなったり、すでに付き合いがあるお客様のもとに定期的に訪問して製品の納品や注文を取ったりする仕事です。

お客様の要望に対応できる臨機応変さや、緊張せずにお客様と会話できるコミュニケーション能力は求められますが、人柄が良ければ中卒でも働くことができます。

外回りには運転が必須になる場合もあるため、営業を目指すなら自動車運転免許は事前に取得しておきましょう。

4-3.介護職

日本人の高齢化が進むにつれて介護の仕事の需要が高まっている一方、介護業界では働き手の不足が深刻です。介護なら学歴や職務経歴、資格を持っているかどうかも関係なく働くチャンスがあります。

入社後は「初任者研修」を取得し、その後は「実務者研修」を取得、3年以上の実務経験を積んだら「介護福祉士」を取得といったキャリアアップも可能です。介護福祉士は国家資格のため、この資格を取得すれば更なる待遇アップも期待できます。

4-4.販売職

販売職はスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアといった小売店で販売スタッフとして従事するような仕事が該当します。

学歴やパソコンの知識よりもお客様への接客能力が重視されるため、中卒でも正社員として働くことは十分に可能です。

ただし、販売職の多くは平日休みのシフト勤務になります。友人や家族と休みが合いにくくなる点や、早番や遅番など、出勤時間が変動的である可能性については、事前に知っておくと良いでしょう。

4-5.工場作業員

工場作業員は、工場の現場で機械を操作して製品の作成をおこなうオペレーターのことです。材料の加工は機械がおこなってくれるため、オペレーター自身は機械の設定やメンテナンスなどが仕事です。

作業内容がマニュアル化されていることから特別な知識や資格がなくても働ける仕事であり、中卒でも正社員として働くチャンスがあります。

4-6.とび職

とび職は、建設現場において高所作業を専門的におこなう職業のことです。建設現場で鉄骨を扱う作業を担当する「鉄骨とび」、工事現場で使われる足場を組む「足場とび」といった種類があります。

いわゆる職人の世界であり、最初は見習いから始めて一人前を目指すことになりますが、入社するのに学歴は必要ありません。

4-7.配送・ドライバー

決まったルートで毎日決まった顧客に荷物を届ける「ルート配送」や、毎日異なる家庭に個配をおこなう「宅配」などの種類があります。

小型~大型トラックの運転のための免許を持っていれば、中卒でも正社員として働くことが可能です。

4-8.新聞配達員

主に、原付バイク等を使って各家庭に新聞を届ける仕事です。

販売所に到着したトラックから新聞を下ろしたり、新聞にチラシを折り込んだりする仕事もあります。新聞配達の求人を見ても、必要とされる学歴や資格は書かれていないのがほとんどです。

新聞配達員は親や学校、労働基準監督署が許可すれば中学生でも働ける仕事であり、中卒の方なら問題なく働けるでしょう。

4-9.調理師・調理補助

調理師や調理補助は、飲食店の厨房で料理を作ってお客様に提供する仕事です。

調理師試験は飲食店などで2年以上にわたって調理の実務経験を積み、「中学校卒業以上」等の条件を満たせば受験できます。

4-10.エンジニア・プログラマー

エンジニアやプログラマーは、プログラミングの能力は求められますが、学歴は必ずしも必要ありません。

即戦力としての知識やスキルを持っていれば中卒でも正社員として迎えてくれます。専門的なITスキルの獲得は簡単ではありませんが、そのスキルさえ身につけば中卒でも大卒に負けない年収を得ることも可能です。

5.中卒から正社員を目指すときの注意点

やみくもに就職・転職活動をしても、入社後に後悔する可能性があるので注意が必要です。これから紹介する注意点を頭に入れて、転職活動することを心がけましょう。

5-1.応募先企業をしっかり見極める

応募する企業は慎重に見極め、自分に合っていると確信できる企業を選ぶことが重要です。

「学歴不問の企業に片っ端から応募しよう」と仕事探しを始めても、失敗する可能性があります。無事採用されたとしても、自分に合わない仕事では早期退職につながってしまいます

企業の事業内容や企業理念といった部分のリサーチ、求人の仕事内容・待遇などのリサーチはしっかりおこない、応募先企業を見極めることが重要です。

5-2.福利厚生だけに注目しない

中卒に限らず仕事選びにおいて注意したいポイントは、給与待遇や福利厚生だけに注目することです。

待遇面ばかりを見ていると、入社後に仕事内容が合わなかったり、人間関係に苦労したりと、「こんなつもりじゃなかった」となってしまう可能性があります。

福利厚生の充実はあくまでも仕事を楽しく続けるうえで利用するものであるため、自分にとって長く続けられる最適な求人かどうかを見極めましょう。

5-3.学歴や職歴は嘘をつかない

企業の採用担当者に対して、正直かつ誠実にいることはとても大事です。学歴や職歴について嘘をつくと、「入社後も仕事のミスなどを嘘でごまかされるかもしれない」と採用担当者に不信感を与え、不採用となる可能性が高いです。

学歴や職歴の嘘は、調査会社に依頼するとすぐにバレるため、嘘をつきとおすことは不可能であり、経歴詐称は犯罪です。

嘘をつかなくても、仕事への熱意や自分のスキルをしっかりアピールすれば、中卒であっても採用される可能性は十分にあります。

6.まとめ

中卒の方は転職活動で不利といわれることもありますが、必須資格を所有していたり、人一倍の熱意を証明できたりすれば、正社員として内定を得ることは十分に可能です。

まずは自分の希望にマッチする学歴不問の仕事を探し、採用に向けてビジネスマナーを身につける、書類選考の準備をするなどといった努力をしてみましょう。

JOBPALでは中卒でも採用の可能性のある求人を多数取り揃えています。不安なことがあればキャリアパートナーによる面談を受けることもできるので、ぜひこの機会にJOBPALの面談に応募してみてください。

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