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世界初の飛行機の発明は、日本人だったかもしれない!? ライト兄弟より先に空を飛んだ日本の技術とは

更新日:2018年05月25日

    飛行機を発明した人物といえば、アメリカ人のライト兄弟を思い浮かべる人が多いと思います。実際にライト兄弟といえば、世界で初めて人が乗った「有人」飛行実験を成功させた人物。教科書などでもおなじみの偉人ですよね。

    ですが、実はその10年以上前に飛行実験を成功させていた日本人がいたことはあまり知られていません。そんな昔に、一体どうやって飛行機を作り出していたのでしょう?

    ゴム管を使ってプロペラを回し、空を飛んだ!?

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    さかのぼること明治初期。日本で初めて飛行機を発明したのが二宮忠八(ちゅうはち)という人物です。

    1866年に生まれた二宮は、当時の伊予国(現在の愛媛県にあたる地域)の陸軍に入隊し、20代を過ぎてから空を飛ぶための研究に没頭します。そして1891年、25歳の春に生み出したのが「烏型模型飛行器」です。

    この烏(カラス)型と名付けられた飛行機は、その名の通り、二宮がある日見たカラスの翼の動きをヒントにして作られました。翼を広げ、羽ばたくことなく舞い降り、また飛び立つときは上昇気流に乗って舞い上がるカラス。その様子を見た二宮は、翼への空気抵抗をうまく利用すれば、羽ばたかずとも飛行できるのではないかと考えたのです。

    そして烏型模型飛行器はこの翼に加えて、プロペラと離着陸の滑走で使う車輪が付けられました。もちろん、当時はエンジンなどない時代。プロペラを回す動力には、なんと聴診器に使われるゴム管が使われたようです。ゴムをぐるぐると巻き、元に戻ろうとする力でプロペラを回すという、実にシンプルな動力です。ちなみに今は「飛行機」と書きますが、忠八が「飛行器」と名付けたのはこのような器材も関係しているのかもしれませんね。

    烏型模型飛行器は機体が小さく、人は乗れないものでしたが、日本で初めての飛行に成功。その飛距離は10メートルと、決して長くはありませんが、ライト兄弟が有人飛行実験を成功させる12年も前、日本の航空技術が大きな一歩を踏み出した瞬間でした。


    日本初の飛行機は今、鳥人間コンテストに受け継がれている!?

    C044_03.jpg

    その後、二宮は烏型模型飛行器だけでなく、人が乗って空を飛べる飛行機の開発にも着手しました。それが「玉虫型模型飛行器」。今度は玉虫をヒントに翼が2枚ある人力飛行機を構想したのです。

    成功すれば「世界初の有人飛行」となるところ、しかし当時は資金の援助などが少なく、二宮の研究は思うように進みませんでした。そんな中、ライト兄弟が先にアメリカで有人飛行機を飛ばすことに成功。その知らせを聞いた二宮は、悔しさのあまり製作中の飛行機をハンマーで壊したといいますから、彼がどれだけの情熱を傾けていたかが分かります。二宮はライト兄弟と同時期に、もしかすると先に飛行実験を行っていたのかも……と考えると、成功までわずかな差だったのかもしれません。

    実は今、そんな二宮が作った飛行器をもとに人力飛行機を開発するプロジェクトが進んでいます。そのプロジェクトを行っているのは、二宮の地元・愛媛県の愛媛大学。二宮の作った烏型模型飛行器と玉虫型模型飛行器の設計図の情報をもとに、その仕組みを活用しつつ、最新の技術を取り入れた人力飛行機を作ろうとしているのです。

    例えば、烏型模型飛行器を人が乗れるよう設計し直した「平成カラス1号」は、改良を重ね、鳥人間コンテストにも参加。2010年には769.7mという飛行記録を出しました。二宮が発明した飛行器と比較すると、70倍もの距離を飛べるようになったのです。

    そして2014年に生まれた「平成カラス11号」には、世界初となる燃料電池を搭載した飛行実験が実施されるなど、最新技術を組み合わせて挑戦を重ねています。この現代によみがえった烏型模型飛行器が目指すのは、人力飛行機(低翼型)の日本記録である2kmの飛行なのだとか。二宮が描いた「空を飛ぶ」という夢は、今もこうして大空を飛び続けているのです。


    まとめ
    二宮が作った日本初の飛行器のように、世界の一歩先を行く技術は今この瞬間にも日本で生まれているのかもしれません。これからどんな新しい技術が生まれるのか、日本のものづくりに注目です!
     

     

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