仕事人の技
更新日:2017年04月27日

職人伝説Vol.1:はんだ付け名人はラスベガスをめざす!

職人伝説Vol.1:はんだ付け名人はラスベガスをめざす!

電化製品を作る工場の作業の一つに、「はんだ付け」があります。

色んな電化製品を動かせるために必要な作業です。そのはんだ付けの世界大会があるのをご存じですか?

「はんだ付けの世界大会」についてと、はんだ付けの仕事に向いている人・はんだ付けの仕事についてご紹介致します。

予選の課題からハード過ぎ!? 40分間で約90個のはんだ付け!

はんだ付けの世界大会とは、アメリカ・ラスベガスで開催されている「IPC Hand Soldering World Championship(IPCはんだ付け世界大会)」のことです。

5回目の開催となった2016年大会では、日本をはじめ中国、インド、ドイツなど世界各国から集った「はんだ付けの達人」たちが60分の制限時間内で技を競いました。

エントリーした選手たちはブースにつくと、用意されたピンセットとはんだごてを手に、緻密かつ繊細な手さばきで、次々とプリント基板に部品をはんだ付けしていきます。その出来映えをIPCが認定するマイスター・インストラクターがとっても厳しく評価します。

2016年大会で見事優勝を果たしたのは、日本の「ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社」のベトナム工場の女性社員、Vu Thi Xuan選手。

このはんだ付けの大会は、各地で行われる地区予選の方も盛り上がっています。日本予選には毎年30~40社が参加し、2015年は、制限時間40分間で、約90個の部品をはんだ付けするという、ハードな課題が出されたことも。

競技中は、常に後ろで判定員が目を光らせているために、出場者からは「緊張した……」という声も挙がったそうです。

0.4ミリの世界! どうすればはんだ付け名人になれるの?

電気・電子機器などのものづくりに不可欠な、はんだ付け。

「適当に溶かして、固めるアレでしょ?」と甘く見ることなかれ、実は奥が深い職人技です。

プロのはんだ付け職人は、顕微鏡をのぞきながら、ピンセットの先を使ったはんだ付けを行うこともあります。

さらにトップクラスの職人となると、0.4ミリ(!)の半導体のはんだ付けを行うなど、気が遠くなるほど細か?い作業が求めらるのです。

では、はんだ付け名人になるにはどうすればいいのかというと、やはり実践して学ぶのが一番。

例えば、「日本はんだ付け協会」が開催する「はんだ付け講習」では、はんだ付けの基礎知識だけでなく、実技講習や実技教材によるはんだ付け実習など、はんだ付けに必要な基礎知識と実技を学ぶことができます。さらにはんだ付けを極めることで、針金状のはんだを使って「アリ」や「トンボ」などのアート作品を作ることも。

職人レベルのはんだ付けを身に付けることができれば、仕事だけでなく、趣味の幅も広がりそうです。

はんだ付けに限らず、技能を競う大会は国内外を問わずたくさんあります。我こそは!という人は、自分の得意な技術に関する大会があるか調べてみるのもいいかもしれませんね。ギネスブックじゃないけれど、どんなものであれ世界一を目指すことは胸を熱くするはずです。

はんだ付けの仕事に向いている人

はんだ付けの仕事は、小さな電子部品や配線などを接合していくのですが、手先が器用な人や細かい作業をすることが好きな人に向いている仕事です。ハンダ付けの仕事をする際に必要とされるものをご紹介します。

はんだ付けは手先が器用な女性向き

プラモデルを作ることを趣味にしている人は、細かい作業に向いていますし、座りながらの仕事ですので、手芸や編み物を得意とする女性にも向いている仕事です。

慎重さ

ハンダごてを使って適切な箇所にハンダを接合させないと、配線や基盤が正常に動作しません。

さらに、高温のハンダごてを使うため、やけどをしないように注意しながら作業を行う必要があります。作業中は慎重さを持って作業に取り組め必要があります。

根気強さ

毎日、同じ作業を繰り返しますし、細かい作業をコツコツ行いますので、忍耐力と根気強さも必要です。

仕事が慣れるまでは、簡単な作業をコツコツすることになりますが、仕事の数をこなして経験を積むことによって、難しい作業にも挑戦できるチャンスが増えるでしょう。

はんだ付けの就職先は?

はんだ付けの就職先について、ご説明いたします。

はんだ付けの仕事は、未経験者や初心者歓迎の求人がたくさんあります。

現場で、はんだ付けの作業をすることで、スキルを習得することもできます。研修制度が充実している工場を選ぶことによって、未経験者でも安心して働けるでしょう。

はんだ付けの仕事を始めてみよう

はんだ付けの仕事は、地道な作業が含まれるので自分にも出来るかよくわからないと感じる人も多いでしょう。

作業をするうえで必要な注意点やポイントをしっかり理解して、まずは求人を見てみることをオススメします。

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