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職人伝説 Vol.2:一枚の金属の板が「走る歓び」に。マツダの車の強さは“板金”にあり?

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更新日:2017年12月19日

    大切な車にうっかり“凹み”をつけてしまった……。そんなときに泣き寝入りしなくて済むのは、車の凹みを直す「板金屋」がいるから。

     

    この金属の板を加工する「板金」は、車の修理だけでなく、実は新型車開発時の試作パーツづくりでも欠かせない職人技です。今、これら板金のプロフェッショナルといえそうなのが、「デミオ」や「アテンザ」でおなじみの自動車メーカー、マツダ。何でも、「鉄板と会話できる」職人もいるのだとか!?

     

    マツダは板金王国!? 新型車開発のカギとなる「曲げ板金」とは

    UTG_C027_1_曲げ板金.jpg
    引用元:マツダ公式ブログ
    http://blog.mazda.com/archive/20130109_01.html

     

    車の凹みを修理する板金では、ドアやボンネットなど金属板をハンマーで叩き、溶接などを駆使して凹みが直されていきますが、板金にはほかにも「曲げ」という技術があります。

     

    これは文字通り金属板を折り曲げて、さらに切る、叩く、つなぐといった加工によって立体物や丸みのあるカーブを作り上げていく技術のこと。1枚の金属板から手作業で車のパーツなどを作ることができるため、車の試作品や特注品を作る際に重宝されている技術です。前例のない新型車を生み出すには、職人の「曲げる」技術が重要となる訳です。

     

    UTG_C027_2_曲げ板金_完成.jpg
    引用元:マツダ公式ブログ
    http://blog.mazda.com/archive/20130109_01.html

     

    エンジンの設計をはじめ、車づくりに挑戦的な姿勢を貫くマツダは、実はこの曲げ板金において世界トップクラスの技術を誇ります。なぜならマツダは、ものづくりのさまざまな技術の日本一を競う「技能五輪全国大会」にて、2016年までに「曲げ板金」の種目で同社社員が5大会連続・23回目となる金賞受賞を果たしているだけでなく、2007年には世界一を競う「技能五輪国際大会」で金メダルを獲得している、「板金王国」ともいえるチームなのです。

    曲げ板金を極めた職人は、鉄板の「声」が聞こえる!?

    UTG_C027_3_全国大会課題.jpg
    引用元:おきなわ技能五輪・アビリンピック2018
    http://www.okinawa2018.jp/syokusyu13/

     

    毎年行われている技能五輪全国大会では、出場者たちはまるで紙の工作を作るように金属板に展開図を描き、折り曲げ、ハンマーやヤスリ、溶接などで筒や箱型の立体物を作りあげていきます。

     

    折り紙ならば簡単に折り曲げることができますが、金属を自由自在に折り曲げるのは至難の業。さらに金属板を曲げる順序やヤスリがけの精度など、細かな手作業の一つひとつが出来ばえを左右するという曲げ板金は、相当な精神力が必要であることが分かります。

     

    しかし、2007年に世界一となったマツダの職人の腕前は、周囲から「鉄板と会話ができる」「鉄板の『ココを叩いてくれ』という声が聞こえる」と例えられるほどだったといいます。金属と向き合い続けたことでたどり着いた、「曲げ」の境地といえるかもしれません。

     

    この細やかな職人技こそが、そして全国トップレベルの職人チームであることが、マツダが掲げる「走る歓び」を伝える車づくりの「強さ」を縁の下から支えているのでしょう。マツダの高い技術力は他の自動車メーカーにも影響を与えるほどで、2017年8月にトヨタと資本提携の合意を発表した際、トヨタの豊田章男社長は「『マツダに負けたくない』というトヨタの『負け嫌い』に火をつけていただいた」と語ったほどでした。

     

    実際にマツダの車には、かつてスポーツカーブーム再燃を起こすきっかけとなったオープンカー「ロードスター」をはじめ、数々の名車があります。初代ロードスターは、駆動方式など時代に逆行するアプローチで注目を集めた1台でもありますが、マツダがこのような挑戦ができるのも、新型車開発を支える職人たちがいるおかげなのでしょう。
     

    UTG_C027_5_ロードスター.jpg
    引用元:マツダ
    http://www.mazda.co.jp/cars/roadster/feature/design/?link_id=sbnv

     

     

    初代ロードスター誕生時の努力や思いなどがわかる記事はこちら!

    これを知らなきゃオトコじゃない。歴史に名を刻んだ名車たち 第2回:マツダ・ロードスター

     

    マツダの板金の強さを支える「生活ノート」とは

    UTG_C027_4_技能五輪全国大会.jpg
    引用元:マツダ公式ブログ
    http://blog.mazda.com/archive/20161025_02.html

     

    エンジンの設計をはじめ、車づくりに挑戦的な姿勢を貫くマツダは、実はこの曲げ板金において世界トップクラスの技術を誇ります。なぜならマツダは、ものづくりのさまざまな技術の日本一を競う「技能五輪全国大会」にて、2016年までに「曲げ板金」の種目で同社社員が5大会連続・23回目となる金賞受賞を果たしているだけでなく、2007年には世界一を競う「技能五輪国際大会」で金メダルを獲得している、「板金王国」ともいえるチームなのです。

    マツダは2016年の技能五輪全国大会「自動車板金」種目でも同社社員が銅賞を果たすなど、板金への強いこだわりを感じさせますが、その強さには理由があります。

    1963年の第1回全国大会から出場しているマツダには、若手社員を技能五輪の出場選手として養成するために、過去に入賞経験のある先輩社員などがコーチとして就く「ペアコーチ制度」があります。その中で選手とコーチは「生活ノート」と呼ばれる1冊のノートを共有し、日々の学びや悩みなどを交換日記形式で情報交換していきます。

    何かの技術を磨き上げていくには、個人の努力だけでなく、良き指導者からの教えも重要です。この生活ノートには、「何をやったから前進できたのか」「どんな気持ちで取り組んでいたのか」といったことも書かれるのだとか。職人から次の職人へと技術を受け継ぐことに努力を惜しまない、マツダの車づくりの強さを支えるノートといえそうです。

    まとめ

    「曲げ板金」と聞くとなかなか身近に感じられませんが、製造の現場では重要な技術です。紙の工作のように金属板を折り曲げていく曲げ板金はまさに職人技ですが、学生時代に図工が得意だった……という人は、もしかすると“曲げ”の素質があるかもしれませんよ!

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