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これを知らなきゃオトコじゃない。歴史に名を刻んだ名車たち 第5回:ホンダ NSX

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更新日:2018年09月19日

     

    スポーツカーといえば、男のロマン。中でも超高級国産スポーツカーの代表といえるのが、ホンダのNSXです。

    その性能、美しさ、装備、価格帯などから「日本で唯一のスーパーカー」ともいわれたNSXは、1990年代に発売された初代から始まり、あるこだわりが貫かれています。そのカギを握るのが、「アルミ」です。
     

     

    世界初!「アルミ」へのこだわりから生まれた国産スーパーカー
     

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    引用元:ホンダ
    https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1990thensx/index.html

     

    1990年、特徴的なデザインと高性能を兼ね備えたスポーツカー=スーパーカーとして、ホンダが初めて本格的に開発したのがNSXでした。発表当時、世間を驚かせたのが、その低いボディと時速250キロメートルを超える最高速。そして、当時日本の乗用車で最高額となる800万円にものぼる価格でした。

     

    800万円というと、家を買うこともできてしまう超高額ぶり。しかしNSXにはその価格に見合う特徴がありました。それは、当時世界初となるオールアルミ製のボディ。ほかにもエンジンやサスペンションなど、いたるところにアルミが使用されました。アルミは鉄に較べて軽量であるものの、強度や伸展性が低いために車作りでは難点があるとされていた中で、このアルミへのこだわりは実に画期的だったのです。

     

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    引用元:ホンダ
    https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1990thensx/page03.html

     

    では、なぜアルミにこだわったのか。それはホンダが究極のスーパーカーを目指したからです。例えば、時速250キロメートルを超えるパワーを持たせようとすると、車体が重くなります。当然、重くなればスピードは出にくくなり、時速250キロメートルの実現が簡単にはいかなくなります。

     

    そこで採用したのが、ほかの金属よりずっと軽いアルミ。しかしアルミは加工しにくく、さらに電気を通しやすいため溶接をするのも簡単ではありません。だからこそ、それまでオールアルミ製のボディの車が生まれなかったんですね。そこでホンダはNSXのための専用組み立てラインを作るなど、企業全体でNSXの理想を追求しました。


    「ベークハード」の概念で、ボディの強度を上げることに成功

    C061_03.jpg

    引用元:ホンダ
    https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1990thensx/page04.html

     

    そのホンダの努力の真骨頂といえるエピソードがあります。アルミの加工が特に難しいのは、プレスで金属の形を作るとき。アルミは割れやすいため、プレスがうまくできませんでした。かといって割れにくくすると、今度はアルミの強度が落ち、柔らかくなりすぎてしまいます。

     

    そこで編み出されたのが「ベークハード」という概念。「ベーク=焼く」「ハード=硬い」を意味しますが、アルミに熱を加えることで、完成したときの強度を上げるという手法です。完成前は柔らかいのでアルミが成形しやすい上に割れにくく、完成後に強度を上げることができるため、これにより「アルミを加工する難しさ」という問題を解決することができたのです。

     

    このような努力の積み重ねで完成した初代NSX。一般的な鉄を使うのに比べて、なんと200キログラムも軽量化を成功したというのだから驚きです。800万円という高額ながら、一時は5年先まで入荷待ちになるほどの人気を集めました。

     
     

    C061_04.jpg
    引用元:ホンダ
    https://www.honda.co.jp/sportscar/sportscar/nsx/

     

    生産は2005年に終了しますが、11年後の2016年には待望となる2代目の生産を発表。こちらもアルミへのこだわりが詰まっているのが特徴です。

     

    例えば、車体の前後部フレームの一部にアルミが使用されていますが、自動車フレームへの使用は世界的にも例がないとのこと。とはいえ、ここでもアルミの割れやすさは大きな問題になりました。もし車が衝突したとき、フレームが簡単に割れてしまうと非常に危険だからです。

     
     

    C061_05.jpg
    引用元:ホンダ
    https://www.honda.co.jp/sportscar/sportscar/nsx/

     

    そこでNSXのフレームでは、アルミを成形する際に急冷する手法をとりました。これにより割れにくく粘り強いアルミにすることに成功。初代と同様、2代目にもアルミ加工の最先端の技術が詰まっているのです。

     

    まとめ


    ホンダが威信をかけて作ったNSX。車職人の軽量化に対するこだわりが、アルミ加工の技術を前進させたのです。そこに注ぎ込まれた情熱や発想は、さまざまなモノづくりの現場で参考にすることができるのではないでしょうか。
     

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